フォニックスとは、「英語の文字と音の関係のルール」。
英語圏の幼稚園や小学校などで子供達に英語をどうやって読むかを教える方法です。
ルールを学べば、知らない単語も推測して正しく発音できるようになるのです。
日本人は、英語に読み方のルールがあることを教わりません。
なので、時間をかけても英語の習得が困難になる場合が多いのです。
児童英語では音と文字をくっつける作業をします。
アルファベット26文字を普通に読むと、A(エイ)B(ビー)C(スィー)となりますが、
フォニックスで読むとa(ア)b(ブ)c(ク)d(ドゥッ)というような音になります。
a | b | c | d | e | f | g |
ェア | ブ | ク | ドゥッ | エ | フ | グ |
h | i | j | k | l | m | n |
ハ | イ | ジュ | ク | ル | ム | ン |
o | p | q | r | s | t | u |
オ | プ | クヮ | ゥル | ス | トゥ | ア |
v | w | x | y | z | ||
ヴ | ウヲ | クス | ィヤ | ズ |
アルファベット一文字の音がだいたいできるようになると、次に二文字の音に移ります。母音に子音をくっつけて練習します。
ab | eb | ib | ob | ub |
ェアブ | エブ | イブ | オブ | アブ |
ここまで出来ると、3文字の単語を読みたくなってきます。
ここで音と文字がくっつくことで「意味のある英単語」ができることを気づかせます。
d + o + g = ドゥッ+オ+グ ⇒ dog (ドォッグ) 犬
c + a + t = ク+ェア+トゥッ ⇒ cat (キャット) 猫
フォニックスを習得しても、残念ながら全ての英語を読めるようになるわけではありません。
フォニックスの規則性に当てはまる音は全体の75%だと言われています。その他の音は例外として覚えていくよりほかありません。
しかしながら、75%でもこどもは「じぶんで英語が読める楽しさ」を味わうことができます。
英語の絵本が自分で読める、英語のテレビ番組が何となく理解できる、という気持ちは
その後の学習のモチベーションを高めてくれます!
フォニックスの学習は、アメリカの学校でも2〜3年ぐらいはかけて行われます。
日本の英語が身近でない環境下ですと、習得に3年以上はかかるかと思います。
また、読むこととしゃべることは別の能力です。
リスニングの経験値を上げることで様々な状況下でのスピーキング能力をつけていくことになると思います。
スピーキング能力については、完全に習得するまでには8年から10年かかるかと思います。
途中でやめられる場合は、ご家庭でできる自己学習方法もお教えいたしますのでご安心ください。